
「ホームインスペクションは新築でもしたほうがいい」っていうのは分かったけど、ホームインスペクションのメリットとデメリットってなんだろう?
実際にホームインスペクションでどんな不具合が見つかるのかも知りたいな。
こんなお悩みを解決します。
- 新築の建売住宅でホームインスペクションを受けるメリット3つ
- 新築の建売住宅でホームインスペクションのデメリット3つと注意点
- 新築建売住宅のホームインスペクションで発覚した施工不良事例7つ
- ホームインスペクションはこんな人におすすめ
結論から言うと、ホームインスペクションのメリットとデメリットは次の通りです。
- 目視では分からない施工ミスや欠陥を見つけられる
- 引き渡し前にホームインスペクションを受けることで修繕交渉ができる
- 安心して新居に住める
- 費用が高い
- すべての欠陥が発見できるわけではない
- すべての指摘箇所が是正(修繕)してもらえるとは限らない



アーネストワンの建売住宅を購入するときにホームインスペクションを利用したのですが、本当に利用して良かったです。
実際の施工不良の事例なども写真付きで紹介していますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。


2023年にアーネストワンの建売住宅を購入。
夫婦2人+保護猫2匹で暮らしています。


新築の建売住宅でホームインスペクションを受けるメリット3つ
新築の建売住宅でホームインスペクションを受けるメリットは次の3つです。
- 目視では分からない施工ミスや欠陥を見つけられる
- 引き渡し前にホームインスペクションを行うことで、修繕交渉ができる
- 安心して新居に住める
ホームインスペクション会社大手の”さくら事務所”も、新築住宅でのホームインスペクションを勧めています。
新築でも不具合指摘率は80%以上。
新築とはいえ、住宅は「人」が作るものですから“ミス”が生じる可能性はあります。設計はあくまで「計画」に過ぎません。計画通りに施工されるかどうかは現場次第。
引き渡し前や新築直後であれば、工務店やハウスメーカーに依頼通りの仕様・状態に改善してもらいやすいですが、数年経ってしまうと、保証やアフターフォローの対象外となってしまうことも想定されます。
さくら事務所公式ホームページより抜粋
目視では分からない施工ミスや欠陥を見つけられる
業者やコースによって違いはあるものの、ホームインスペクションでは主に次のような点を詳しく検査してくれます。
- 床や壁の傾き(専用機器で計測)
- 基礎や構造部分のひび割れ(床下点検で確認)
- 配管の水漏れや接続ミス(目視で確認)
- 断熱材の欠落や不適切な施工(サーモグラフィなどでチェック)



実際に私たちが新築で購入したアーネストワンの建売住宅でも、床下のカビや断熱材のすき間、玄関タイルの浮きなどが見つかりました。(ほかにも色々あります…)
「引き渡し後に施工ミスや欠陥が発覚してトラブルになった…」という事例もたくさんありますので、目視では分からない箇所は専門家にしっかりと確認してもらうことが大切です。
引き渡し前にホームインスペクションを行うことで、修繕交渉ができる
引き渡し前であれば、施工不良の原因はすべて売主側にあるため、無償で修繕に応じてくれる可能性が高まります。



うちもホームインスペクションで指摘された箇所を内覧会当日に売主側に伝え、後日一部の施工不良は無償で対応してもらえました。
ただ、指摘箇所すべてを修繕してもらうことはできませんでした…。
また、引き渡し前に指摘して売主に修繕を依頼することで、入居後に追加費用がかかる心配もなくなります。
売主側に対して強気に修繕交渉ができるのも、引き渡し前にホームインスペクションを行うメリットの1つと言えます。
安心して新居に住める
専門家のチェックを受けることで、”目に見えない大きな欠陥を見逃すリスク”がなくなります。



欠陥住宅のニュースが多いけど、うち大丈夫かな…?見た目はキレイだけど床下とか大丈夫なのかな…?
といった悩みもなくなりますし、万が一ホームインスペクションで施工不良が見つかったとしても、構造上問題のある部分に関してはきちんと対応してもらえます。
また、施工不良をチェックすることで将来の資産価値の維持にもつながります。
新築の建売住宅でホームインスペクションを受けるデメリット3つ
実際にホームインスペクションを利用して感じたデメリットが次の3つです。
- 費用がかかる
- すべての欠陥が発見できるわけではない
- 指摘箇所すべてが是正(修繕)してもらえるとは限らない
費用がかかる
ホームインスペクションはどうしても費用がかかります。



うちが利用したさくら事務所の場合、基本料金は60,000円からですが、オプションをつけたので結果として約14万円かかりました。
家を買うときには引っ越しや契約金、諸費用など何十万~何百万単位でお金が飛んでいくので、あらかじめホームインスペクションの費用も予算に組み込んでおくのがおすすめです。
「できるだけ費用を抑えたい」という方は、複数の業者から見積もりを取って比較したり、必要な検査だけを選んで申し込みましょう。
すべての施工不良を発見できるわけではない
ホームインスペクションはホームインスペクター(住宅診断士)と呼ばれる専門家が行いますが、施工不良を100%発見できるわけではありません。
その理由は2つ考えられます。
- 検査項目に該当しない箇所は検査をしないから
- 目視で気づかない箇所があるから
”検査項目に該当しない箇所”でいうと、たとえば玄関周りの勾配。
これはうちで実際にあった施工不良ですが、玄関前のアプローチ部分が逆勾配になっていました。



ホームインスペクションの検査項目にはないので検査では分からず。
それからトイレドアの歪みもホームインスペクションでは分からなかった施工不良の1つで、後日業者が入っての大規模な修繕になりました。
限られた時間の中でたくさんの箇所を検査するため、珍しい施工不良などは住宅診断士の方も見逃しやすいのかな?と思いました。
すべての指摘箇所が是正(修繕)してもらえるとは限らない
ホームインスペクションで問題が見つかっても、売主が必ず修繕してくれるとは限りません。



ホームインスペクションで指摘された箇所のうち、修善してもらえたのは”構造上問題のある部分のみ”でした。
たとえば玄関タイルの浮きについては、売主側から「構造上問題がないため修繕ができません」と言われ、なんの対応もされませんでした。
ホームインスペクションで指摘された箇所すべてが修繕してもらえるわけではないので、そこだけ要注意です。
実際の住宅の施工不良事例7つ
ここでは実際にあった新築の施工不良事例を7つご紹介します。
- アーネストワン※我が家:床下のカビ
- アーネストワン※我が家:断熱材のすき間
- 東栄住宅:雲筋違いの割れ
- 一条工務店:ひさしの裏のすき間
- アイダ設計:床下とキッチンカウンターのカビ、虫の発生
- ハウスメーカー不明:小屋裏の防火違反
- 地方工務店:梁(はり)に穴



うちの施工不良についてここでは2つだけ紹介しています。(残りは後日まとめて別記事にupする予定です)
施工不良事例①アーネストワン※我が家:床下のカビ




施工不良事例②アーネストワン※我が家:断熱材のすき間




施工不良事例③東栄住宅:雲筋違いの割れ
施工不良事例④一条工務店:ひさしの裏のすき間
施工不良事例⑤アイダ設計:床下とキッチンカウンターのカビ、虫の発生
施工不良事例⑥ハウスメーカー不明:小屋裏の防火違反
施工不良事例⑦地方工務店:梁(はり)に穴
建売住宅のホームインスペクションはこんな人におすすめ
ホームインスペクションは次のような人におすすめです。
- 住宅の品質に不安を感じる人
- 引き渡し後のトラブルを避けたい人
- 安全に長く住みたい人
人の手で建てられた以上、たとえ新築であっても施工不良や欠陥が発生する可能性はあります。



繰り返しになりますが、うちもホームインスペクションを利用したことで色々な施工不良が見つかりました。
ホームインスペクションを受けることで目に見えない欠陥が発見できますし、引き渡し後のトラブルを避けることができます。
安心して暮らすためにも、住宅の購入予定がある方はぜひホームインスペクションの利用を検討してみてください。
購入前or引き渡し前の検査で、後悔しない家選びを!
今回のまとめです。
- 新築の建売住宅でホームインスペクションを受けるメリット3つ
- 目視では分からない施工ミスや欠陥を見つけられる
- 引き渡し前にホームインスペクションを行うことで、修繕交渉ができる
- 安心して新居に住める
- 新築の建売住宅でホームインスペクションを受けるデメリット3つ
- 費用がかかる
- すべての施工不良を発見できるわけではない
- すべての指摘箇所が是正(修繕)してもらえるとは限らない
- ホームインスペクションはこんな人におすすめ
- 住宅の品質に不安を感じる人
- 引き渡し後のトラブルを避けたい人
- 安心して長く住みたい人
ホームインスペクションにはメリットデメリットそれぞれありますが、圧倒的にメリットのほうが大きいです。
将来、「こんな家買わなければよかった…」と後悔しないためにも、ホームインスペクションの力を借りて安心して暮らせる住まいを手に入れましょう。
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